北京留学あれこれ日記

~旅好き女子が中国に留学してみた話と帰国後のこと~

中国留学1年間の費用は15万円!?準備から帰国まで全部計算しました。

こんにちは、ハルです。

 

私は2017年9月から1年間、中国の北京市に留学していました。

留学中、毎日の生活費を事細かく記録していたのですが(水1本レベルで!)、ノートに書いていたためずっと合計金額を計算しないままになっていました。

 

帰国から1年以上経ち、やっと計算しました!

かかった費用を用途別に公開します。

※この記事では2017-18年のレートを参考に1元=17円で計算しています。

 

 

ズバリかかった費用は…?

「お金がないから留学できない」

と考えている方はいませんか?

 

もちろん国によっては100万円〜数百万円かかる場合もあります。

でも、私が1年間の中国留学で自己負担した金額は…

たったの15万円!!!

 

えぇ!!??

と思った方、そのカラクリと内訳をご覧ください↓↓↓

 

 

私の留学について

まず費用について細かく見ていく前に、私の留学がどんなものだったか説明する必要があります。色々特殊です。

 

中国政府奨学金

まず、この値段で1年間過ごすことができたのは、なんと言っても中国政府の奨学金を貰っていたからです。

 

これはなんと、

・学費無料

・寮費無料

・毎月3000元の生活費支給

・一部医療費(私は使わなかった)

という、とんでもない奨学金なんです!

 

▼詳しくはこちらの記事をご覧ください

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奨学金の他にも特殊なことがいくつかあるので以下で説明します。

 

 

中国滞在は合計364日

一般的に日本から中国へ「1年留学する」場合、1年間マックスで中国に滞在する人は少数派です。授業期間が終わるってしばらくすると帰国するので、実際には10ヶ月間程の滞在になることが多く、長期休暇で一時帰国する方はもっと短くなります。

 

しかし私の場合、授業が終わった後もすぐには帰国せず、1ヶ月半くらい旅行していました。一時帰国もしなかったため(このときも旅行)、364日間、ほぼ丸々1年間中国に滞在しました。

 

▼帰国直後に書いた記事

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約100日間は旅行

先述の通り、私は留学を利用して中国国内を旅行しまくっていました。2回の長期旅行と連休を利用した旅行で、合計約100日間ほど旅していました。

 

旅行中は宿、食事、交通費、観光地の入場料などたくさんお金がかかってくるので、この部分は他の人よりもかなり大きな割合を占めています。

 

ちなみに、留学先の授業は1年間一度も休まず皆出席でした!(ちょっとした自慢です)

1年間の留学で100日間も旅行できたということは、逆に言えば、それだけ授業日数が少ないということです。(日本の大学も同じですが)

残り260日の中にも普段の土日が含まれています。意外と勉強してなかったんだな…。

 

▼長期の旅行を2回しました

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※ミャンマー旅行の費用は通貨が違うため今回の計算に入れていません

 

 

私立大学のため休学費用がかかる

私は日本の大学を休学して留学していました。

国公立大学の場合は休学費用がかかりませんが(羨ましい!)、私は私立大学のため休学費用がかかりました。

 

休学費用は大学によって異なりますが、私の大学は半期で5万、1年間で10万円でした。

休学費用が半期3万、1年間で6万という私大もありましたが、学費の半額とか全額納めなくてはいけない大学もあるので、良心的な方だと思います。

 

留学してみたいと思っている方は、自身の大学(もしくは入りたい大学)の休学費用を調べてみてください。

 

 

留学先は北京

中国の中でも、私の留学先は北京ということで地方都市と比べて物価が少し高いです。

北京・上海の二大都市以外へ留学する方は、同じ生活をしてももう少し費用を抑えられると思います。

 

▼北京留学のメリット・デメリット

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以下ではかかった費用について細かく見ていきます!

 

 

留学準備

まずは留学するに当たって、準備などに使った費用をまとめます。

 

航空券 約7万円

航空券は往復で購入すると安くなりますが、私は帰国の日を決めていなかったので片道ずつ購入しました。周りの日本人留学生も、片道ずつ購入の人がほとんどでした。

 

名古屋-北京の直行便で、行きは中国国際航空、帰りは中国東方航空でチケットを取りました。合計約7万円。

上海の場合もっと近くてLCCもたくさん飛んでいるので安く抑えられると思います。(預け荷物が追加料金なのでLCCを選ぶ人は少ないと思いますが)

 

 

海外留学保険 約16万円

奨学金をもらっていましたが、海外留学保険は自分で加入する必要があります。人によって様々ですが、私は大学生協がすすめる16万円の保険に入りました。もっと高い人もいれば、もっと安い人もいます。

 

ラッキーなことに一度も使わずに終わったので高かった気がしてしまいますが、安心して留学生活を送れたので良しとします。

私の場合は奨学金に医療費の一部が含まれていましたが、そうでなければ保険に入っておくと病気や怪我をした時にも使えて安心です。

 

 

健康診断 約3万円

健康診断は、奨学金の関係で必ず受けるよう指定がありました。必要経費ですね。この時の結果を持っていくと、留学先で最初に受ける健康診断の一部を免除されます。

 

ちなみに、健康診断以外にも歯の治療が必要な方は治してから留学に行くと安心です。特に親知らずが生えてきて中国で医者にかかるのは面倒なので、できれば日本で抜いておきましょう。

 

 

ビザ申請 8400円

1年間の留学ではX1ビザが必要です。これの申請には8400円かかります。これも必要経費。

 

1年間と書きましたが、正確にはX1ビザはは一時的なものです。留学先の大学に着いてから、1ヶ月以内に現地の公安に登記して居留許可証をもらう必要があります。多くの場合、希望すれば大学側が申請を代行してくれます。これに500元かかりましたが、この費用は留学生活の費用の雑費に入れています。

 

 

休学費用 10万円

前述の通り。

 

 

 

現地で使った費用

生活費 41万7千円

水1本から全部、生活費をメモしていました(我ながらよくやったと思う)。

旅行を除く1年間の留学期間でかかった生活費は、合計で約2万4千元でした。日本円にしておよそ41万7千円。

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項目ごとに説明していきます。

 

食費 約15万7千円

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やはり一番大きな割合を占めるのは食費。

普段の授業日は、大学の食堂で食べていました。部屋にキッチンが無く、自炊はしていません。

共同キッチンはありましたが、調理器具を買い揃えることや手間、食堂が安いことを考え作っていませんでした。

 

1日あたり15元〜25元で生活していましたが、休日や友達との集まりなどで外食したりすると数十元〜100元を超える時もありました。

私は特別多い方では無いと思います。

 

▼私の留学先は学食のごはんが美味しいと有名でした

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雑費 約9万9千円

これには居留許可証の手続き費用、寮のデポジットの返金されなかった分、電気代の無料の上限を超えた時の費用など生活に関わるものに加え、ネット通販で買ったカバン(旅行用)やカメラのレンズ(約3万円)、化粧品、帰国の際に買ったスーツケースなども含まれています。

 

 

衣類 3万3千円
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9月始まりの留学だったので、夏の衣類は日本から持っていきました。冬服はある程度日本から船便で送ってもらったのですが、北京の冬はマイナス10度くらいになるので日本の防寒具だと足りなかったりします。

 

氷祭りを見るためにマイナス30度にもなるハルビンに行く予定があったので、日本では着ないような分厚いベンチコートやブーツ、厚手のトレーナーなどを購入しました。

 

他にも旅行前に服を買い足したりしたので、この金額になりました。日本から持って行くもの・日本から送ってもらう服のみで生活すれば節約することができますね。

 

▼氷祭りはこれくらい着ないと死んじゃいます

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教科書・本・検定試験 約3万3千円

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教科書は各学期の初めにクラスで指定されたものを購入しました。最初の学期は買わされたのに使わなかったものもあるので不満がありますが、もったいないので自習で使いました。

2学期目は友達から譲ってもらってお金を浮かせている人もいましたが、教材はケチるところじゃないと思ったので新品を購入しました。

 

本はHSK(漢語水平考試という中国語の検定試験)の問題集やテキスト、小説などです。中国はなぜか本屋で買うよりネットの方がかなり安いので毎回ネットで買っていました。

 

検定試験は、HSKの受験料です。留学中に5級と6級を受験しました。

 

▼HSKについて

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日用品 2万5千円

シャンプーやリンス、トイレットペーパー、生理用品など。最初はマグカップやお皿など簡単な食器類、勉強机に置くライト、延長コード、ハンガー、掃除道具など色々揃えました。

 

ルームメイトとお金を出し合って買ったものや、他の人(主に帰国する人)からもらったものもあります。

 

 

活動費 約2万3千円

様々な活動に参加するための費用です。

主に日本人会の歓送迎会や、所属していた登山部や写真部の活動の参加費。その他学外のイベントに参加したときの費用も含まれています。

 

▼こんな活動・イベントに参加しました

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交通費 約2万円

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普段の生活で地下鉄・バス・タクシー・シェアサイクルに乗ったときの費用です。北京は首都なので地方に比べると物価が高いですが、日本に比べると交通費はとても安いです。

 

バスは1乗車2元〜、地下鉄は3元〜乗ることができます。タクシーも安いですが、私はあまり乗っていません。他の人と一緒に乗って割り勘することが多かったです。

 

シェアサイクルはとっても安くて便利(色々と問題にもなっていますが)!時間制でだいたい1元、比較的長く乗っても2元くらいでした。

 

ちなみに、私の大学から地下鉄の駅までは徒歩10分弱かかるのですが、大学-地下鉄駅間はトゥクトゥクのような簡易タクシーがいました。違法なので公安が来ると逃げていきます(笑)これは片道5元で2人乗れました。

 

 

観光地・娯楽 約1万7千円

北京には故宮博物院や頤和園、天壇公園、郊外には万里の長城などたくさん観光地があります。これらの観光地の入場料です。

ちなみに、中国の観光地のほとんどが学生は半額なんです!超お得!

 

また、映画や遊園地などに行ったときの費用もここに含んでいます。

 

▼北京は見所がたくさん!

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携帯電話・インターネット 約8千円

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日本とは桁違いに安い!最初に1年間契約の学生限定のSIMカードを学内のお店で契約しました。これが150元。毎月一定額のデータ量をつかえて、超えると追加で支払うという仕組みです。この携帯代と、大学のwi-fiもお金を払ってチャージ式だったのでこれも含んでいます。

 

旅行中にも払いましたが、それは旅費に含んでいます。

 

 

洗濯 約2000円

寮の洗濯機は1回4元でプリペイドカードへのチャージ式でした。何日分かまとめて洗濯していました。

他の日本人の中には毎日洗濯するためにルームメイトと半分ずつ払って一緒に洗濯している人もいましたが、私のルームメイト(ミャンマー人)は部屋で手洗いする人だったのでこれはできませんでした。

 

帰国する人に余った洗濯カードをもらったりもしました。

 

▼ちなみに寮の設備はこんな感じでした

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旅費 約26万7千円

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バックパックスタイルの貧乏旅行でしたが、行きたいところにはケチらずお金を出したし、相当な移動距離もあったのでこの金額になりました。

100日近くも旅行した割に安く済んでいると思います。(ミャンマー約10日間の旅費は除く)

 

▼旅行は主に鉄道で移動していました

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自己負担額は結局いくら?

使った金額

41万7千円(生活費)+26万7千円(旅費)

=68万4千円

 

 

収入(奨学金)

奨学金で毎月3000元(最終月は1500元)の生活費を受け取っていました。この金額の合計は、

(3000元×10ヶ月)+1500元=31500元

約53万6千円

 

毎月生活費として3000元支給されていましたが、実際には一ヶ月当たり1500元〜1800元くらいで生活していました。(最初の月は色々買い揃えたので3000元超えました)

余った生活費は旅費に回すことができました。

 

ちなみに、中国において留学ビザでアルバイトするのは違法のため、アルバイトは一切していません。実際のところバイトしている留学生はけっこういますが、バレたら大変。大問題です。(バレなければ良いというものではない)

所属コミュニティによってはアルバイトの紹介があるかもしれませんが、有意義な留学にするためにも、勉強や他の活動に時間を使った方が良いと思います。飲食店の場合時給25元(約425円)とか。

 

 

自己負担額

68万4千円(使った金額)−53万6千円(奨学金支給)

=14万8千円!!!

 

なんと…!!!15万円以下で1年間留学&旅行できてしまいました!凄すぎる…。

 

私の場合、学費・寮費が無料だったのは大きいです。私費留学だと学費や寮費がかかりますし、交換留学でも日本の学費は納めるので結構な額になると思います。

私費留学の場合100〜130万円くらいかかる方が多いようです。

 

海外留学保険にも入っていましたが、病院には一度もかからなかったので医療費もゼロ(風邪をひいた時も持参した薬を飲んだだけ)。

 

長期の旅行をせず、休学費用のかからない国公立大学だったら、1年留学しても黒字だったかもしれません(笑)

 

 

まとめ

奨学金をもらっていたお陰で、とんでもなく安く留学&旅行することができました。休学したので卒業は遅れますが、良い経験ができてよかったと思っています。

 

留学する際は色々な制度や奨学金を調べたり、行く国や街の物価や生活費も考えて計画を立ててみてください。

 

次に留学する方が有意義な留学生活を送れますように!

 

 

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